【感動して変な声出た】土鍋で炊いたご飯は脅威のツヤツヤプリプリっぷりだった!

皆さんはご飯を炊く時、どの様にして炊いていますか?
多くの人は電気式の炊飯器を使い、一部の人はガス式の炊飯器を使い、さらに少数のごく一部の人は土鍋といった感じでしょうか。俺の場合も電気式の炊飯器を使っており、米を研いで水と一緒にぶち込んでスイッチを押せばOKというその圧倒的手軽さの恩恵に預かりまくっていました。

この炊飯器は象印の5合炊けるタイプのもので、就職して一人立ちする際に親に買ってもらったものです。それから早7年半が経ちますが、一度も故障したりする事もなく元気に稼働しています。しかし、この度ご飯を炊く為に作られた土鍋を購入してみた結果その美味しさに驚愕し、こうしてブログで紹介させて頂く事にしたのです。

土鍋を購入したきっかけ

俺が2chでとあるスレを目にした事をきっかけにこの7年半もの長きに渡って食生活を支え続けてきた炊飯器にとっては急転直下、暗転する事になるのであった。そのスレとはこれである。

「炊飯器」だけは高い金を出して買え、味とか違う

味とか違う、という馬鹿っぽい言い回しにややウケたのがきっかけでこのスレを開いた時にはまだ炊飯器を買い換えようだとか、ましてや土鍋を買ってみようだなんて気持ちは微塵もありませんでした。しかし、読み進めているうちに土鍋への興味が湧いてきてしまい、お手軽な価格だという事もあって数日悩んだ末にAmazonでポチった訳であります。

そもそも以前から、土鍋でご飯を炊くととても美味しいらしいという事は知っていました。なにせ、10万円を超えるような高級炊飯器ですらウリ文句として
「土鍋の○○な特性を再現しました!」
「むしろ内釜を土鍋にしました!」
とかいった事を各社こぞって宣伝している訳で、そうしたウリ文句からはいかにして炊飯器を土鍋の領域に近づけられるかに苦心している様が伺え、それはもう土鍋>炊飯器である事を企業自らが認めているようなものなのではあるまいか。つまり、機能の多さなどに違いはあるものの、美味しい米を炊くという極限の一点においてのみ言えば、数千円もしないような土鍋が10万円を超えるような高級炊飯器を上回っていると言える!・・・と考えたのです。

そんな風に土鍋へのイメージを抱いていたところに先述のスレの発見です。当然土鍋の話題も沢山出てきます。これはいけませんね。俄然、土鍋で炊いたご飯が食べたくなってきました。ひと通りスレを読み終えた頃には買って試す以外の選択肢は残されていませんでした。いざ、ポチっ!! つつつ[購入ボタン]

買ったものの紹介

購入した土鍋はこれです。合わせてこの土鍋用に鍋敷きと、それからついでにとばかりにしゃもじを一緒に購入しました。

炊飯 ご飯土鍋 5合炊き 万古焼
三鈴陶器
5つ星のうち4.3
¥3,200 (2022.03.26 時点)
マーナ(MARNA) 立つしゃもじ ブラック K386BK
マーナ(Marna)
5つ星のうち4.2
¥312 (2022.03.26 時点)

今回購入したのは三重県は四日市の萬古焼の窯元である三鈴窯で作られたごはん鍋です。土鍋にも色々なメーカーのものやサイズがあります。例えば蓋が2枚付いていて二重蓋になっているものとか、蓋が透明で中が見えるようになっているものとか。自分は昔ながらのシンプルな土鍋っぽさが気に入ったのでこれにしました。

サイズは炊飯器と同じ5合が炊ける大きさのものをチョイス。土鍋に限らず炊飯器でも良く言われる事なのですが、ご飯は同じ量を炊く場合釜が大きい方が美味しくなると言われています。3合サイズの炊飯器で3合炊くよりも、5合サイズの炊飯器で3合炊いた方が美味しくなるという事ですね。しっかり調べていないので正確かどうかは保証しませんが、なんでも小さい炊飯器はパワーに余裕が無くて火力不足気味だからとか、釜が小さいと対流(温度差によって水中に流れが発生する現象)が起きにくいからだとか言われているようですね。(参考リンク

・・・という事でポチってから2日後、いよいよ我が家に土鍋がやってきたのでした。

えっ、ちっさい!

梱包をといて土鍋を取り出してみてびっくりしました。何にって、その小ささにです。これまでお世話になりまくってきた炊飯器と比べてみましょう。

見てください、このコンパクトさ!ちっさ!これ本当に5合炊けるん!?と少し心配になってしまいましたが箱にしっかりと5合と書いてあったので安心しました。比較用にフリスクを置いてみました。サイズ感が伝わるでしょうか。

我が家は1kのマンションで、万年収納不足に悩まされています。炊飯器はシンク下に収納して使う時に出しているのですが、このシンク下もあまり余裕のある空間ではありません。しかし、炊飯器がこの土鍋に置き換わったならば幾らかのスペースが出来そうです。想定していなかったメリットですね。これは嬉しいぞ。

蓋の裏を覗いてみたら思いの外ホコリが付いていてまたびっくり。当たり前ですが使う前にちゃんと洗いましょう。

説明書はこんな感じのペラい紙一枚だけ。逆に言えば一枚で全部説明出来るシンプルさという事ですね。炊く米の量に対する水分量や諸々の時間などが記載されているので、無くさないようにしなければ。自分は冷蔵庫のドアにマグネットで貼り付けておくことにします。では早速、いざ炊飯!!・・・の前に、一緒に買ったブツの紹介を済ませてしまいましょう。すぐ終わるから!

イカす鍋敷き

これは何でしょうか。見出しで既にネタバレしてますが、鍋敷きです。なんだか拍子木(火〜の用心!カン!カン!・・・のアレ)みたいですね。

この二本を、真ん中の切り欠けが合わさるようにして組んでやれば鍋敷き完成です。色合いが渋くて素敵です。古民家の柱とか囲炉裏の縁っぽい感じが個人的にはなんとも言えずたまらないです。使わない時は紐の部分をフックに引っ掛けておく事が出来るのが地味に有り難い。

土鍋を載せるとこんな感じ。暗くて見えない・・・。けど調度良いサイズです、良かった。あと雰囲気が土鍋にマッチしすぎていてヤバイです。約900円と微妙に値が張ると言えば張るのですが、鍋敷きなんてそのシンプルさ故に滅多なことでは駄目になる事はなく、ヘタしたらそれこそ死ぬまで使えるものなのだから雰囲気が良いからという理由で1つくらいちょっといいのを持っていたってバチは当たりません。

地味だけど凄いしゃもじ

続いてしゃもじ。写真撮り忘れた(´・_・`) 右端のやつ!

今使っているしゃもじは炊飯器に付属してきたものです。表面には凸凹したエンボス加工がなされており、ご飯がくっつかないようになっていました。過去形です。見た感じエンボス加工が削れて無くなったりはしていないようなのですが、盛大にくっつきまくります。新品だった頃の事を全く覚えていないのですが、その頃はくっつかなかった・・・と思います、多分。

その旧しゃもじと比べるとエンボス加工の凸凹が非常に細かく、そしてしゃもじ自体がとても薄いです。これはご飯を切るのに具合が良く、ご飯に引っ掛からずにスッ、スッ、と切ってかき混ぜる事が出来ます。ちなみに旧しゃもじの時はフンッ、フンッ、という感じでもはや力仕事でした。厚みのあるしゃもじだったので、今にして思えばあれは切るというより潰していたというのが正しい気がする。しゃもじを立てて置けるというのは個人的にはどうでも良かったのですが、土鍋と一緒に仕舞う時や、食卓に土鍋を置いていつでもお代わり出来るようにする時に役立ちました。5号サイズのこの土鍋だとコンパクトさ故に中にしゃもじを入れて蓋をする事が出来ないので、収納時は土鍋の外に立てておくのです。食卓でも同様ですね。

いざ、炊飯!

では、早速炊飯してみたいと思います。逸る気持ちを抑える事ができません。楽しみすぎて辛い。とりあえず3合炊いてみる事にします。3合分の白米を研いでしっかり水気を切り、土鍋に入れます。次いで説明書に従って600mlの水を入れて20分待機し、米に吸水させます。この間におかずの調理に取り掛かりましょう!

〜20分後〜

キッチンタイマーできっちり20分経過した事を確認し、中火にかけます。事前に調べた情報によれば、この時火加減が強すぎると吹きこぼれて掃除が面倒らしいという事なので気持ち弱めにしておきました。

※土鍋の特性として熱の伝わり方が一定で均一という事もあり、あんまり細かい火力調整はしなくとも問題無いようです。

そのまま15分間火にかけます。・・・が、ここでアクシデントが!調理に集中している間にいつの間にか火が消えていたのです。我が家のコンロは気分屋で、弱火の時に消えるのはしょっちゅうでしたが中火の時にまで消えたのは初めてです。すぐさま再点火。しかし、いつ消えたのかがわからないので、あとどのくらい火にかければ良いのかもわかりません。

「適当にやるしかないか・・・。あ〜あ、初の炊飯は失敗に終わるかな・・・」と、本気でガッカリしながらおかずの調理を再開します。しかし、説明書を改めて読んでみるとそこには救いの言葉が載っていたのです!

「湯気が穴から勢い良く出始めてから3分後に火を消すのが目安です」

これだー!15分経過を知らせるタイマーが鳴ってもまだ湯気は出ておらず、勿論吹きこぼれるような事もありません。これは間違いなくまだ炊けていない!・・・多分。少し火力を強めてしばらくすると湯気が出てきました。説明書に従い、3分が経過するのを待って火を止めます。その次はどれどれ、その状態で10分〜20分蒸らす・・・と書いてありますね。これがアレですね、昔から俗に言われる「赤子泣いても蓋取るな」ってやつか。説明書にも決して蓋を取るなと書いてあります。もう俺の中では説明書はさっきのアクシデントに対応出来る具体的な説明が書いてあったことで神の如き存在に感じられていたので、何が何でもこの説明に従います!しかし、10分〜20分という書き方には困りました。神にもわからない事はあるという事か(›´ω`‹ )

※人によって好みが違うからこの範囲で自分に合った時間を探してねという事でしょう

俺は優柔不断な人間なので、●分!としっかり具体的に書いてある方が有り難いのですがね。こういう時はいつも中間の数字を使います。性格診断とかでも「どちらでも無い」が大好きですし、5段階評価だったらば「どちらかといえばはい」とか「どちらかといえばいいえ」を選ぶ率が高いです。THE日本人って感じですね。話がそれましたが、そんなこんなで間を取って15分待つ事にしました。この蒸らしタイムに移行してからはコンロからおろしても大丈夫です。

ご飯が炊けた!ついでにおかずの調理も終わった!

いよいよゴールです。きちんと炊けたのか、それともやはりあのアクシデントは致命的だったのか・・・ドキドキしながら蓋を開けてみます。

・・・!
・・・!!
なにこれ!ご飯が光り輝いている・・・!!
ご飯って光るものだったのか!!知らなかった!!
なんかピンピンと上を向いているお米が沢山あるけど、これが米が立つってことか!?

大げさな様に思われるかもしれませんが、そのツヤツヤプリプリっぷりに結構本気で感動しました。新しゃもじでスッ、スッ、とご飯を切って混ぜ(スッ、スッ、と切れるしゃもじにもプチ感動した)、しばらく蓋を開けて水分を飛ばします。おかずの調理もちょうどこのタイミングで出来上がり。早速配膳して頂く事にします。ご飯を茶碗によそって持っていくか土鍋ごと持っていくかで少し悩みましたが、土鍋ごと持っていく事にしました。その場でおかわり出来るしね!

ワクワクしながらまずはご飯だけで一口。

・・・!
・・・!!
なにこれ!いつもと同じ米なのになんか甘い!!
柔らかさもすっごく良いあんばいで超うめえ・・・!!

いや、本当に美味しかったんです。フヘっ、てなんか変な笑い声出たもんねw
飯食って美味しすぎて変な声が出たのは青森で寿司を食べた時と、静岡でうな重食べた時以来三度目かなぁ?まさか自宅で笑う事になるとは思わなかったよ!一人で飯食って笑ってるとか大分怪しいですが、それはさておきこれはめちゃくちゃ良いです。ついでに言えばおかずもとても美味しくて、ご飯と合いすぎたのも相まって超幸せな晩御飯になりました。土鍋で炊くと美味しくなる理由については、軽く調べてみるとこんな感じらしい。

  1. 甘みや旨味の成分を作る酵素が活発になる温度帯を長く保つようになっている
  2. 鍋全体に熱がまわり、均一に熱されるので炊きあがりのムラが少ない
  3. 土鍋が水分を吸うので、自然に調湿されてベチャベチャ感が抑えられる

ちなみにこのおかずのチンジャオロースのレシピはコレ。インリンによるレシピです。TVで見なくなったなーと思ったら母国台湾に帰っていたのですね。中華料理なので、台湾の人のレシピならばきっと美味しいだろうと思ったら予想以上に美味しかったですよ。シンク下に放置されていた紹興酒の使い道が見つかりました。やったね!

まとめ

今までは炊飯器の内釜を使って直接ご飯を研いでいましたが、土鍋は重量があるので同じようにするのは少々危なっかしそうです。従ってザルとボウルを使う事にしたのですが、その分ちょっとだけお米を砥ぐという行為が面倒くさくなりましたね。吸水させる時間、火にかける時間、蒸らす時間をそれぞれ測ってやる必要もあり、間違いなく炊飯器よりも大変です。ですがその分、間違いなく炊飯器よりも美味しいです。これにはきっと、土鍋自身の特性がもたらす効果以外に、手間暇をかけたという心理的な効果が少なからず作用しているのではないかと思います。

安い、場所を取らない、普通に鍋としても使える汎用性、そして何よりも美味しい!さらに炊飯器で炊いた場合と比較した土鍋の利点として、次のようなものが挙げられます。

  • 冷めても美味しい
  • 光熱費が節約出来る
  • 炊けるまでの時間が短い
  • そのまま食卓に持っていける

欠点としては、以下。

  • ちょっと面倒
  • 保温機能が無い
  • タイマー機能が無い

ただ、保温機能については本当に欠点と言えるのか個人的には疑問です。何故ならば、炊飯器で保温したご飯はすぐに不味くなるからです。電気代もかかります。保温するくらいなら、ラップなり容器なりに一食分を小分けにして冷凍し、食べる時にレンジで解凍した方がはるかに美味しいです。こうした理由から元々保温機能を使っていない自分にとって、この機能が無い事は別にデメリットにはならないのです。ちなみに俺は以前はラップを使っていましたが、面倒くさいのとラップの消費もバカにならないので専用の容器を購入しました。この記事では特に紹介はしませんが、これオススメです!

さらにタイマー機能が無い点についても、個人的には欠点になりません。何故ならば、保温機能同様使っていなかったからです。・・・そういえばなんでタイマー使ってなかったんだろ?一人暮らしなので、本来はタイマーは有り難いもののような気もするのですけどね。何となくとしか言い様がないのですが、長時間米を水につけておくのが嫌だったのかもしれません。

残る欠点は「ちょっと面倒」ですが、個人的には全然許容出来る範囲だったので、いっその事炊飯器を処分することを検討しています(置く場所も無いしね)。

ご飯が美味しいって幸せなことだと思うんです。人間の三大欲求である食欲、睡眠欲、性欲。そのうちの1つにおいて充実感を与えてくれるという事を馬鹿にしてはいけないと思います。三大欲求の満足レベルが上がるという事はすなわち人生の満足レベルの向上に直結していると言っても過言ではないのでは無いでしょうか。この値段ならば失敗してもまぁ、そこまでのダメージにはならないと思うので興味のある方は是非、一度試してみて頂きたいと思います。
土鍋、いいですよ!!

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