『秘湯を独り占め』箱根 底倉温泉 函嶺、鮨 みやふじ

小田原・箱根の小旅行記その4です。

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『秘湯を独り占め』箱根 底倉温泉 函嶺、鮨 みやふじ

小田原旅行の締めは温泉でさっぱりしよう

桜に梅、南国植物、お城と小田原を満喫した後は、箱根の温泉でさっぱりしてご飯を食べて帰る事にします。日本有数の温泉街である箱根、温泉はそこかしこに存在しますが、今回行ったのは「底倉温泉 函嶺(かんれい)」。今回の小田原旅行ではどこに行くかを現地で決めていましたが、温泉だけは事前にここに行く!と決めていました。何故か?それは・・・「箱根の秘湯としてオススメされていたから」という単純な理由です(*´ω`*) しかし、実際に行ってみた結果マジにオススメ出来る、むしろ人に教えたくないレベルな神温泉だったのでありました。

底倉温泉 函嶺の基本情報

公式Webサイト(なし)
Wikipedia
Google maps


【住所】神奈川県足柄下郡箱根町底倉558
【営業】不定休の為要確認、10:00~18:00
【料金】大人700円、子供500円
【駐車場】有り
【問合せ先】電話 0460-82-2017
【所要時間】約60分(※俺の場合)
【客層】年齢層不明、男女比不明

【個人的評価】3.5/5点
★★★★★:行かないと人生損してるレベル
★★★★☆:宿泊旅行の主目的になりうる
★★★☆☆:日帰り旅行の主目的になりうる
★★☆☆☆:宿泊/日帰り旅行の副目的になりうる
★☆☆☆☆:別件の用事で近くにあったら寄ってみたい
☆☆☆☆☆:可も無く不可も無く

底倉温泉とは

底倉温泉の歴史は1403年の室町時代にまで遡ります。南北朝の戦争で負傷した武将が底倉の温泉で傷を癒やそうとしたという記述が歴史書に見られるのが最初で、江戸時代には箱根七湯の一つに数えられ、宿場町の名湯として賑わったそうです。現在は、明治以降に新たに加わった温泉を含めた箱根十七湯の一つとなっています。

今回訪れた函嶺は、明治25年(1892年)に開院した函嶺医院を起源としています。こんにちの函嶺で管理棟となっている建物はこの函嶺医院のもので、大正時代に建てられたものです。

それでは、早速温泉に入ってくる事にします!

え?本当にこれ独り占め出来るの?

管理人さんに日帰り入浴料として700円を支払うと、「一応一時間までという事になってるから、よろしくお願いするわね」と言われました。一時間までとは一体どういう事だ?聞き返してみると、驚きの言葉が帰ってきました。なんとこの函嶺は貸し切り型の温泉なのだというのです。なん・・・だと・・・。そ、それはつまり、露天風呂を一時間もの間一人で専有しちゃっていいって事っすか!!しかもたったの700円で!?箱根は流石に全国に知られる一大温泉街という事もあって、多くの施設が中々強気な入浴料を設定しています。例えば函嶺の目の前にはての湯という施設があるのですが、ここは1700円です。2倍以上違うぞ。

・・・ま、とりあえず温泉入りましょうかね!今日は一日あちこち歩きまわって完全にお疲れモード入ってしまっていました。はやくお湯に浸かってほぅ、とひと息をつきたいのです。

マジか!これ独り占めしていいん!?

あ、これ神温泉だわ

思ったより景色いいやん!しっかり露天風呂してる!

湯船?の大きさは大体220センチ×170センチ、深さは50センチくらいでしょうか。源泉掛け流しで、湯温を抑えるために若干加水しているとの事。湯温はわかりませんが、特に熱めという訳でも、ぬるめという訳でもありませんでした。

身体と頭を洗って、ブログ用に写真を撮った後はこの大きな湯船に1人、手足を伸ばして天井を向いてぼーっと。至福の時間です。温泉を満喫していると管理人さんが呼びにきました。なんと、もう1時間か!寝ていた訳でもなくひたすら気持ちいいなァなんて思いながらぼけーっとしていたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。次のお客さんがいらしているようなので、急いであがって身支度を整えます。

管理人さんとしばし雑談タイム

脱衣場を出たところにある長椅子で少し風にあたってぼんやり。ぼけー。世の中の色々なしがらみから解き放たれたような気分でひたすら無心でぼーっとしていました。しばらく経ってから我に返り、管理人さんに帰る事を伝えに再度、時代を感じるレトロな建物におじゃまします。

管理人さんはとても人当たりのよい女性です。凄く気持ちがよかった事、また来たいと思っている事なんかを伝えて、ついでにとこの函嶺の事を聞いてみました。すると、次のような事を教えてくれました。

  • 一時間単位で貸し切りの温泉として提供している
  • なので、お客様は一日6〜7組くらい
  • このため、本来は事前に電話で予約しておく事をオススメする
  • 昔はこの大正時代の建物を宿泊施設として提供していたが、今は日帰り入浴のみ
  • 古い建物なので維持が大変

今回予約なしですぐに入れたのは運が良かったのですね〜。他にも色々と他愛のない雑談に付き合ってくれました。仕事の愚痴を聞いてもらったりとかw しばらくお話して、また来る事を約束して函嶺を後にします。

底倉温泉 函嶺 総括

それにしても、一日6〜7組で、1組が二人としても14人くらい。1人700円だから、せいぜい1万円にしかなりませんね。築90年の建物を維持して、温泉も提供するとなると利益をあげるのは中々難しいところではないでしょうか。1人で一時間ものんびりさせてもらって申し訳ないくらいですが、管理人さんも殆ど趣味でやっているような状態なのでしょう。「箱根には他にも色々な温泉があるから、色々試してあなたにあった泉質のお気に入りの温泉を見つけられるといいわね」・・・と、そう仰っていました。

俺的には、泉質どうこう以前にもうこの温泉を一時間独り占め出来る事そのものに大きな価値を感じています。この様な贅沢な時間を過ごせる温泉はそうそう無いと思われるので、試すまでもなくこの温泉がお気に入りだ、と断言しても良いくらいです。ここは本当にオススメです。誰にも邪魔されない時間を過ごせる場所として、静かにゆっくりしたい人は是非、電話で予約をした上で訪れてみて欲しいと思います。

さてさて、温泉でサッパリ!した後は晩御飯を食べに行きます。向かったのは、底倉温泉 函嶺からもすぐの距離にあるお寿司屋さん、鮨 みやふじ。旅行で名所を訪れて色々なものを見聞きするのも勿論楽しいのですが、やっぱり旅行の一番の楽しみは食であろうと、そう思うのであります。

鮨 みやふじ

このお寿司屋さんはアジ丼で有名で、メディアにもよく露出するそうです。となればアジ丼は食べねばなるまいという事で、ここで頼んだのはアジ丼とみやふじ巻、トロタク巻がセットになった「みやふじ御膳」。

アジ丼は「お味ついておりますので〜」との事。醤油をかけたりせずにそのまま頂きます。味付けはあっさりしていて、アジの臭みが全くなく、特筆してすげぇ美味い!!という訳ではないのだけれど、とっても美味しいです。漁港が近いので、やはり新鮮なのでしょう。新鮮な魚ってどうしてこんなに美味しいんだろ(*´ω`*)

小鉢はなんだっけ・・・梅を和えたイカだったかなー・・・これが地味に美味しかった。みやふじ巻は名前の通りオリジナルな巻きずしで、トロに梅しそを組み合わせたものです。美味しい。トロタク巻はまんま、トロと沢庵の巻物。見てわかると思うけど、ネタ多いでしょ!美味しい。もう全部美味しい。書くのが面倒で適当になってる訳じゃなく、本当に美味しいんです。上手く伝えられるような表現力が無いorz
ちなみにこのみやふじ御膳、2,100円でした。俺にしては大分奮発したね!

このお店を切り盛りしているご主人と女将さん、とっても愛想が良いんです。お客さんは皆観光客の様でしたが、気さくに話に応じてくれていました。ご主人は手先が凄く器用で、1センチ角の折り紙で沢山の折り鶴をつくって、それを利用したアートをお店の中に飾っています。折り鶴を花に見立てた桜と梅の木とかね。その器用さはお寿司を握る際にも活かされるのでしょうかね?

さて、お腹一杯になったところで小田原・箱根を後にします。箱根の峠道が凄まじい渋滞で、これを抜けるまでが大変でしたが、一旦高速道路に乗ってしまえば後は快適です。朝から晩まで動きっぱなしで疲れましたが、中々良い旅行が出来て良かった。これにて、小田原・箱根の少旅行記はおしまいです。次はどこに行こうかなー!?

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